噂話症候群 【 例えばこんな出来事 】
「二人とも無事で良かったわ」
「栞先生が警察に連絡してくれたんですか?」
「 えぇ…科学準備室の前を通った時に春樹君や橘先生の話を聞いてしまったの…前から橘先生は変な趣味があるって聞いてたし、事件があった日は橘先生はいつも早く帰るのよ…おかしいと思っていたの…そしたらあなた達も準備室の中にいたみたいだったから…危なかったわね」
「そっか…良かった!栞先生は命の恩人だね」
「そんな照れるわ…うふふ」
ホッと胸を撫で下ろす二人でございましたが
ふと『栞先生』の話を聞いた『由佳里ちゃん』は疑問に思いました
元々…犯人は学校の中の誰かでは?と言う噂はあったのですが
犯行に使われていた凶器や証拠品もまだ見つかってはいなかったはず
どうして『栞先生』は『橘先生達』が犯人とわかったのか?
そもそも、廊下から科学準備室の中は見えにくい作りになっていて、ドアも壁も厚いのに通り掛かっただけで話し声は聞こえるものだろうか?
――もしかして『栞先生』は最初から犯人が『橘先生』で『春樹先輩』も関わっていた事を知っていた…?
「栞先生が警察に連絡してくれたんですか?」
「 えぇ…科学準備室の前を通った時に春樹君や橘先生の話を聞いてしまったの…前から橘先生は変な趣味があるって聞いてたし、事件があった日は橘先生はいつも早く帰るのよ…おかしいと思っていたの…そしたらあなた達も準備室の中にいたみたいだったから…危なかったわね」
「そっか…良かった!栞先生は命の恩人だね」
「そんな照れるわ…うふふ」
ホッと胸を撫で下ろす二人でございましたが
ふと『栞先生』の話を聞いた『由佳里ちゃん』は疑問に思いました
元々…犯人は学校の中の誰かでは?と言う噂はあったのですが
犯行に使われていた凶器や証拠品もまだ見つかってはいなかったはず
どうして『栞先生』は『橘先生達』が犯人とわかったのか?
そもそも、廊下から科学準備室の中は見えにくい作りになっていて、ドアも壁も厚いのに通り掛かっただけで話し声は聞こえるものだろうか?
――もしかして『栞先生』は最初から犯人が『橘先生』で『春樹先輩』も関わっていた事を知っていた…?