噂話症候群 【 例えばこんな出来事 】
「…確かに一緒に暮らしていて結婚も考えていました…けど、彼は私ではなく志保子さんを選びました…それに私より…志保子さんの方がきっと彼を幸せに出来ると思ったから…」



「えぇ…そうね、私なら出来るわ!けど、あなたは…それで良いのね?」



「 はい… 」



「そう、わかったわ!私の話は終わりよ…送別会に行きましょう」


この時の『リオさん』は


『志保子さん』と、わだかまりが解けて


ホッとした様子でございました



彼の事は仕方がないけど、私にはこの子がいる


一人で生きていける


そう、思ったに違いありません



『志保子さん』の本当の目的も知らず



送別会をしにママの家へと、向かったのでございました



――そして数時間後


「家に泊まったら?」とママに言われたのですが



「マンションはすぐそこだし、近いから歩いて帰る」と送別会を終えた『リオさん』は自宅に向かって歩き出したのでございます



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