あの雨の日、きみの想いに涙した。
LAST THE Lie 君想う
俺は俺の全てが嫌い。この顔も、この声も、この体も、そして青く冷たいこの心も握り潰したいほど嫌いだったんだ。
全部、全部消えてなくなってしまえばいいと思ってた。
だれかが言った。お前は冷たい人間だなって。
だれかが言った。それはだれのせいでもなく、お前という人間が冷たいんだろうって。
それを言ったのは紛れもない自分自身。
俺は自分で自分を冷たい人間だと決めつけていた。
だれかが言った。
私はね、冴木由希という人間がどんな人間なのか知りたいだけ。
だれかが言った。
絶対に負けないで、昔の自分に負けないでね。
ムリだと思ってた。変われるわけないって。そんなのありえないって。
だけどここにいること、生きてること、全てが愛しい。
今は目に見えない愛さえ愛しく思う。
きみに会って、きみに出逢えて俺は変われた。
変われたんだ。