あの雨の日、きみの想いに涙した。
そして時間は戻って現在。俺は捨てたはずの紙切れとにらめっこ中。
「つーかあいつ……。いつの間に俺のポケットに入れたんだよ」
もしかしたら最初から紙は二枚用意されていて、俺のスマホを盗み取ったタイミングで入れられていたのかもしれない。
本当に、気味がわるい女。
俺は1日の気疲れとまだ残ってるイラつきを忘れるかのようにそのまま眠りについた。
……今日はあの夢を見ないといいな。
1日の疲れやイラつきは忘れられても、過去にできた大きなトラウマはどうしたって忘れることができない。
だから寝ている時ぐらい忘れていたいのに夢まで追ってきやがる。本当うざい。