あの雨の日、きみの想いに涙した。
俺は家に着いたと同時にベッドに倒れこんだ。
マジで今日は色々ありすぎた。
校長室に呼ばれたり、バイトを辞めさせられたり、ヘンな噂が流れたり。
帰りは他校のヤツに喧嘩を売られたし、そういえば青木にペットボトルも投げつけられたんだっけ?
後頭部を触ると少しだけたんこぶができていた。
……どんだけ強く投げたんだよ。チビのくせに加減を知らないヤツ。
でも色々あった中で一番衝撃的だったのはあいつが泣いたこと。
なんで俺なんかのために泣いたんだろう。
いや……深く考えるのは止めよう。どうせ答えなんか出ない。答えを出すのは苦手だから。
そんなことを考えていたら、いつの間にか眠っていた。
目が覚めたら部屋は真っ暗で、時計を見ると21時を過ぎていた。