あの雨の日、きみの想いに涙した。



……に、2時間?こいつそんなに待ってたのかよ。

俺はただ晩めしを買いにきただけだって言うつもりだったのに……。


「はは……ってか思えば私、時間もちゃんと言ってなかったよね。でも来てくれてありがとうね」

そう言うつもりだったのに言えなくなったじゃねーかよ、バカ。


あーもう、本当に青木といると調子が狂う。俺は空腹とモヤモヤで頭を掻いた。

「どうしたの?」

青木が不思議そうに首を傾げている。


「……いや。つーか星でもなんでも付き合うから飯食いながらでもいい?」

そのあとコンビニでおにぎりを3つ買って、青木がベストスポットだという場所に向かった。

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