先生と私

「山田かぁ。」


良の事を話すと先生は苦笑いしながらコーヒーを飲んだ。


「付き合ってから毎日会いたかったし、好きだって毎日言いたくて…それが重かったのかな」

ああだこうだ考えてきたけど、好きだから……
だから言いたくて仕方なかったんだもん。

こんな風に後悔しても、好きだったんだもん。

スゴく……

スゴく好きだった…………


「大事にしろ。そういう自分!」

先生はそう言ってまたコーヒーを飲んだ。


私は意味がわかはらなくて首を傾けた。

「大切な言葉。ありがとうとか好きだとかおはようもおやすみなさいも、全部大切な言葉だ。伝えたい言葉がちゃんと言えるお前はいいやつなんだよ。」


先生……―

この時初めて全ての答えがわかっ気がしたよ。


どんなに頑張っても伝わらない想いがあるんだね。


ちゃんと私はこの恋を頑張ったょね。


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