先生と私
「学級会やるぞ!学級委員出てきて進めて」
先生は学級委員の女子生徒の頭に手をポンと乗せて立ち位置を譲った。
ほらね。
先生はみんなに優しいから。
良かった。
勘違いして好きになるとこだったじゃん………―
「でわ、学級会を始めます」
そういえば学級委員の松田ゆりは先生のファンだと言っていた。
顔を真っ赤にして嬉しそうだった。
「さてと…」
背中で折りたたみイスを開く音と、先生の呟く声が聞こえてドキッとした。
バカみたいに自分の顔が熱くなるのを感じる。
私…先生が好きなのかな?
ただ、先生が後ろの席にいるだけなのに………―
苦しい……―