先生と私
「山田君はどう思いますか?」
学級委員の良への問いかけに何故か私まで驚いて肩が上がった。
まだ慣れない。
身体はいちいち良に反応する。
良は私なんか気にしないで笑っているのに……
私だけ……
止まったままだ………―
「まだ気になんの?」
…―!?
「まだ気になる?」
私は後ろから小さく聞こえる声に少しだけ振り返る。
「ペン、貸して?」
「あ、はい!」
急に話題が変わったからまたドキッとする。
差し出したペンが震えていたのに先生は気づいたのかなぁ?
私はやっぱり先生が好きみたい。
胸が痛いょ……―