先生と私
…―カタッ…―――
5時間目の授業中みんなが問題を解いて下を向いている間に、私の机に一本のペンが置かれた。
あ……―これ。
置いたのは先生で、置かれたのはこの間の学級会で貸したペンだった。
あれ?
ペンのフタがしっかり閉まっていなくて閉めようと思ったけど、何かが詰まっていて入らない。
………!!!
私は顔を上げて先生を見た。
先生は気づいた私にニコリと笑うと授業を続けた。
それは先生のケイタイの番号とメールアドレスだった。
私は幸せすぎて今にも先生に抱きつきたい気持ちを抑えていた。