先生と私
先生の右手はハンドル。
左手は私の右手をすっぽり抱きしめる。
「ねぇ、先生?」
「ん?」
「私と離れてると不安?」
「………―まぁな。」
「じゃあ、私を見るとドキドキする?」
「…―まぁな。」
「じゃあねぇ…」
先生の左手が抱きしめていた私の右手を放して頭を撫でる。
「何が言いたいの?」
先生の質問は私をも悩ませた。
何が言いたいのか自分でもわからなかった。
ただ、この愛しい気持ちに見合った言葉を探して口に出してみたいだけだったのに
上手く表現する言葉は見当たらなくて、何だか胸がモヤモヤしていた。
幸せになった分、不安が津波の様に身体の中を行ったり来たりしているのに家に着く頃に気づき始めていた。
左手は私の右手をすっぽり抱きしめる。
「ねぇ、先生?」
「ん?」
「私と離れてると不安?」
「………―まぁな。」
「じゃあ、私を見るとドキドキする?」
「…―まぁな。」
「じゃあねぇ…」
先生の左手が抱きしめていた私の右手を放して頭を撫でる。
「何が言いたいの?」
先生の質問は私をも悩ませた。
何が言いたいのか自分でもわからなかった。
ただ、この愛しい気持ちに見合った言葉を探して口に出してみたいだけだったのに
上手く表現する言葉は見当たらなくて、何だか胸がモヤモヤしていた。
幸せになった分、不安が津波の様に身体の中を行ったり来たりしているのに家に着く頃に気づき始めていた。