Only love
『だいたい雅樹もよく言うよ…』
そんなにモテるのにさ
って俺のシャーペンを器用にくるくる回す
『自覚がないんだよな…自覚が…』
あぁ〜残念、残念
って言って笑う
意味わかんな…
―キ〜ンコ〜ン
『守屋くん!!ちょっと来なさい。』
授業終わりのチャイムと同時に英語の先生に呼び出された泉
『頭髪かな?』
けろっとして首をかしげる
『ピアスじゃね?』
『な〜るほど♪じゃっ俺帰る〜』
一限だけ受けてまた帰って行った
不思議なヤツ…
急いでいて落として行った泉のゴツいピアスを見てつい笑みがこぼれた
―雅樹目線end―