Only love
愛スクリーム
『…んん?』
不自然な暖かさに目が覚めた
…は?
耳にかすかに吐息がかかっている
まっっ…雅樹さん!?
なんでベッドで!?
もしかして…
やっちまったのか!?
永野美紅16さいにしてやっちまったのか!?
でも服着てるし…
『んっ…美紅ちゃん…おはよ』
かすれた声で名前を呼ばれドキッとする
『まままっっ雅樹さん…ぁの…なんで…べっベッドに…』
なんか恥ずかしくてシーツを自分の本へたぐり寄せる
『昨日のこと…覚えてないの…?』
意地悪に耳元で囁いた
NO────っ!!!
…やっぱり…やっちまった…のか…
『っん…』
セクシーな声と共に起き上がって伸びをする
カッコ良すぎてまるでテレビを見ているかのような…
って今はそれどころの話しじゃない…
…やってしまった
好きでもない男性と…
好きでもない…?
『どした?』
また色っぽい顔で私の顔を覗き込んでくる
カッコい…い!!
ってか近い!!
また顔の温度が上がる