Only love





イヤだと言うよりはどうしようと言う気持ちが胸に溢れている



『イヤだ…って言うか…どうしようって思う』



中身が出たクリームパンを見つめる


『カッコいいって思うんでしょ?』

『…うん』


『顔が熱くなるんでしょ?』



『…うん』



『好きなんでしょ?』


『…うん』



本当は知ってた…

ちょっと勉強が楽しくなったのも

ずっと家庭教師してほしいって思う気持ちも


好きだって気持ちも



…知ってた




でも認めたくなかった



急に押し掛けて来た家庭教師をたった数週間で好きになったなんて認めたくなかった




『美紅…認めな?』



すべてを悟ったかのような発言にさすが春菜だなって思った




『認め…る』


そう言った私の頭を撫でてえらいえらいって春菜が言った



子供じゃないって言ったものの友達のありがたさを実感した瞬間だった




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