隠れヤンキー



「大貴が来るまで
メイドカフェをお楽しみ下さい」


そう言うと、素直に座った



「ご注文は、チョコバナナですね?」


私達は知っていた
だって私達、ヤンキーだもん




「意外に知ってるじゃ、ねぇか
んじゃ、こいつらのも」



20人はいる
皆、苦笑い



「かしこまりました
チョコバナナ、20本ですね」


大貴、帰ったかな?



【携帯が鳴る】


クラスメイトからだった


「どうした?」


っと、聞くと
息が切れていた


「大貴がどこにも、いないの」


ヤバい、いないと
戻って来る確率がある



「こちら、チョコバナナです
チョコバナナに文字を書けますが
何がいいですか?」



咲、ナイス!!
さすが、盛り上げ上手



「楽しいじゃ、ねぇか」



よし、少しは時間を稼げるな




すると

「なんで、ドアが倒れてる?」


何も知らずに、大貴が戻って来てしまった



「あ゛~~!!
あれが、大貴ですぜ」



あの馬鹿っ!!


「げっ!!
バナナ組」
「バナナ組ではな~い」



意外に、突っ込みするんだ



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