TREASURE

恋バナをしていて思った。





私、一樹のこと忘れられてたなぁって。





正確には感情の形が変わったなぁって。





そんな風に過去に浸っていると、ドアが開く音がした。





麻里と孝太君を先頭にぞろぞろと人が入ってくる。





あっという間に準備室は、満杯。





あっ、コーヒーカップ置きっぱなしじゃん!





慌てて葉月ちゃんと私のカップを下げる。





奥にあった小さなキッチンみたいなところに置いた。




・・・・ここでよかったのかな?




先生がプリントを持って奥から出ていた。




「じゃぁ始めるか」



すれ違う時、聞こえるか聞こえないぐらいの声で囁かれる。



「ありがとな」



全体にプリントが配られて、話が始まる。




ちょっとドキドキしてしまった。





「今回の親睦会は・・・・・

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