TREASURE
「うんん。 聞いてみただけ。」
そういって笑うと余計に先生の顔が険しくなる。
そのまま、メモを書いて・・・。
「ほれ、イタズラ電話すんなよ?」
「分かった。愛のメッセージ入れとくね」
一瞬きょとんとして笑い出した先生。
ほら、こうやって私の気持ちを軽くしてくれる。
だから、家にいても今日は大丈夫。
「下にメアドも書いといたから、なんかあったらいつでも聞くよ。」
「ありがとう。せんせ」
この時は、思いもしなかった。
あんな風に地獄に落とされるとは。