先生の秘密



「え?」


振り返ったけど、暗くてよく見えない・・・


「誰?」


「大野龍輝。」


大野龍輝・・・
ああ!
隣の席の大野龍輝か。


「何やってんだよ、こんな時間に。」


「え・・・えと・・・えーと・・・。」


「早く帰れよ、送ってやるから。」


――――・・・まずいな。


「いや、いいよ!!」

「いいから!」

龍輝はあたしの腕をぐいっとひっぱった。



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