君への想い
崩れかけた恋
ある日。
この日は野球部は朝練で、塁とは一緒に学校に行かなかった。
すると、青葉がすっごい勢いで走ってきて、一番聞きたくない言葉が出てきた。
「水木。 塁が・・・塁がけがした。俺のせいで・・・。ごめん。」
塁がけが。うそだよね。
それから、青葉に説明してもらった。
練習中に右手首を負傷したらしく、病院の先生によると、野球はできるけど、ムリをすると、ケガをしやすく、最悪の場合・・・野球をできなくなるかもしれない。とのことだった。
すぐに、朝練のおわった塁に話かけた。
塁は、大丈夫って。俺は野球しかないし。ケガしてのんきにリハビリしてられへん。って言ってた。
これから、私たちの恋はどうなるのかな?
ねえ、塁。
この時私は決めたことがある。
塁が私を必要としてくれるかぎり。
私は、塁がどんなになっても、ずっとそばにいること。
塁が泣いてる時は一緒に泣いて。
塁が笑ってる時は一緒に笑う。
それだけ。