はちとハニー

「佑、本当にどうしたの?
話してくれなきゃわかんないよ」

こう言うと、佑が小さい声で何かをごにょごにょ、と話した。


「聞こえないよ?」

すると、佑がパッと顔をあげて力強く言う。


「柚希と帰れないなんてヤダ!
だから柚希充電してるの!
それに、柚希にだってもっと寂しい、とか反応してもらいたかった」


相変わらず佑は、私が嬉しくなるような言葉をサラっと言ってみせる。

「佑、私だって寂しいんだよ。
だけど、友達も大切にしなきゃ、って思うから」


佑は黙って、素直にコクッと頷いた。

「じゃあ、」



< 24 / 53 >

この作品をシェア

pagetop