はちとハニー

「お昼やすみ、お昼やすみっ」


私はウキウキしながら佑の元に駆け寄る。

「佑、お昼一緒しよ?」

私は満面の笑みで佑に話し掛けた。



だけど、佑は
「うん、屋上で」

と一言言っただけで下を向いてしまった。

なんだか元気がないようにも見えた。


私たちは2人で屋上へと向かう。
途中、何度か佑の方を見たけど、佑はボーッと窓の外を見るだけだった。
目を合わせようともしない。


…何で?


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