はちとハニー

ふと佑を目で追ってみた。

佑はかばんを肩にかけてささっと廊下に出てしまった。

はぁ

と私は小さくため息をついた。
私もかばんに手をかけて帰ろうと席を立つ。

「ゆーきちゃん、帰ろうか」

ニコニコ顔で笹山くんが私に近づいてきた。

「あ、笹山くん、ごめん一緒には帰れない」

私は笹山くんに告げて廊下へと出る。

< 40 / 53 >

この作品をシェア

pagetop