はちとハニー

なに?
私は聞こうと耳を近づける。

必然的に顔が近づくことになるんだけど。

「だぁーっ」

佑はよくわからない声を上げて私と笹山くんを見ていた。

「佑、本当にわかりやすいていうか、こどもっぽいていうか」

笹山くんがつらつらと感想を述べている横で私は頭にはてなマークが浮かぶ。

「わかりやすい、てなに?」

佑と笹山くん両方に向けて疑問を放った。

「だからね、」

いち早く反応した笹山くんがまたしても私に顔を近づける。
< 46 / 53 >

この作品をシェア

pagetop