はちとハニー
なに?
私は聞こうと耳を近づける。
必然的に顔が近づくことになるんだけど。
「だぁーっ」
佑はよくわからない声を上げて私と笹山くんを見ていた。
「佑、本当にわかりやすいていうか、こどもっぽいていうか」
笹山くんがつらつらと感想を述べている横で私は頭にはてなマークが浮かぶ。
「わかりやすい、てなに?」
佑と笹山くん両方に向けて疑問を放った。
「だからね、」
いち早く反応した笹山くんがまたしても私に顔を近づける。