はちとハニー
言ったすぐ後に後悔した。
だって私はこんな恥ずかしいこと今まで言ったことなんてなかったから。
羞恥の思いから顔が赤くなっていくのがわかる。
赤くなった顔に佑に見られまい、と思い私は顔を佑と反対側に向ける。
「んん…あーあーごほっ」
喉の調子を整えるかのように佑は喉を鳴らしたりした。
「1番!鈴木佑、歌います!」
佑は突然宣言したかと思うと歌いだした。
お世辞にも上手だとは言えないけど、佑の優しい歌声は私を安心させる。
「よし、歌ったよ!」
ご褒美ちょうだい、と佑が言っている言葉を遮って私は佑の頭を引き寄せて唇を合わせた。
私の行動に佑は驚いているみたいだ。
「柚希、ずっとキスしたかったよ。一週間も我慢できなかったもん」
佑は照れながら再び私に唇を重ねた。
「ん…」