フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
情熱と言うエネルギー
1時間目の授業が終わると、私は早々に教室を飛び出し勇太の元へ行った。もちろん、密着取材をするためだ・
(よーし、ステキな写真を撮って、ブログに載せちゃうぞ。みんな、待っていてね!)
朝の一件で気をよくした私は、すっかりやる気になり、ブログをもっと良い物にしたいと思った。
ただ、ちょっと気がかりな事もあった。体育館へ向かう道中その事がひっかかり、勇太になかなか話しかけられなかった。チラチラと彼の顔を見るばかりだった。これには勇太も気づいていて、彼も私をチラチラ見ていた。
そして、とうとう言った。
「ねえ、村瀬さん。俺に何か言いたいことある?」
「あ、あのっ!ごめんね、あんな事になっちゃって」
「あんな事?ああ、朝の事?もう大丈夫だよ、気にしないで」
「気にするよ。もみくちゃにされたから、シャツはしわしわになっちゃうし、ボタンは一つ取れちゃうし、ネクタイはほどけるしで、さんざんな目にあったじゃない!」
「たくさんの可愛い女の子達にキャーキャー言われるのは良い気分だったよ。アメリカにいた時、こんな風になったことなかったから、アイドルになったみたいで嬉しい」
「…でも、教室に入った時、疲れた顔していたように見えたよ」
「そう?気のせいじゃない?」
「本当に?私には疲れているように見えたよ」
「まあ、刺激的ではあったね。あんなにバシバシ写真撮られたり、女の子達が群がってくる事ってそうはないから。男としては、幸せこの上ない」
「だったらいいんだけど…」
「ブログ、止めようかと思った?」
「えっ?うん、まあ…」
「村瀬さんて、案外気にするほうなんだね」
「そうよ、これでも繊細なんだから」
「ブログ、続けようよ。俺が大丈夫って言っているんだから」
「でも、勇太君、本当に大変じゃない?」
(よーし、ステキな写真を撮って、ブログに載せちゃうぞ。みんな、待っていてね!)
朝の一件で気をよくした私は、すっかりやる気になり、ブログをもっと良い物にしたいと思った。
ただ、ちょっと気がかりな事もあった。体育館へ向かう道中その事がひっかかり、勇太になかなか話しかけられなかった。チラチラと彼の顔を見るばかりだった。これには勇太も気づいていて、彼も私をチラチラ見ていた。
そして、とうとう言った。
「ねえ、村瀬さん。俺に何か言いたいことある?」
「あ、あのっ!ごめんね、あんな事になっちゃって」
「あんな事?ああ、朝の事?もう大丈夫だよ、気にしないで」
「気にするよ。もみくちゃにされたから、シャツはしわしわになっちゃうし、ボタンは一つ取れちゃうし、ネクタイはほどけるしで、さんざんな目にあったじゃない!」
「たくさんの可愛い女の子達にキャーキャー言われるのは良い気分だったよ。アメリカにいた時、こんな風になったことなかったから、アイドルになったみたいで嬉しい」
「…でも、教室に入った時、疲れた顔していたように見えたよ」
「そう?気のせいじゃない?」
「本当に?私には疲れているように見えたよ」
「まあ、刺激的ではあったね。あんなにバシバシ写真撮られたり、女の子達が群がってくる事ってそうはないから。男としては、幸せこの上ない」
「だったらいいんだけど…」
「ブログ、止めようかと思った?」
「えっ?うん、まあ…」
「村瀬さんて、案外気にするほうなんだね」
「そうよ、これでも繊細なんだから」
「ブログ、続けようよ。俺が大丈夫って言っているんだから」
「でも、勇太君、本当に大変じゃない?」