フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
少女達の安堵
「村瀬さん、勇太君のブログはどうなったの?」
生徒指導室を出ると、多くの女子生徒が待ていた。みんな神様でも拝むよう胸の前で手を組み、真剣な様子で私を見ていた。いつの間にか、私がブログの件で生徒指導の先生に呼び出されたと言う情報が伝わったらしい。
いや、よく見ればコマキがいた。彼女があちらこちらに良い回ったのだ。
(もう3時間目の授業がとっくに始まっているのに、みんなサボって待っていてくれたんだ。申し訳ない事したかも…)
「村瀬さん、大丈夫だった?」
「勇太君!」
中には勇太もいた。女子生徒をかき分け私の側まで来ると、心配そうに見た。私は勇太だけでなくみんなの不安をぬぐおうと、ニッコリ笑った。
「大丈夫だよ。ごめんね、今日は何度も心配かけて」
「こっちこそ。もともとは俺のせいなんだ。ヒドイ事言われなかった?」
「もちろん!って言うか、いつもバドミントンの顧問の先生にしごかれているから、ぜんぜん平気!」
「ねえ、ブログはどうなるの?」
右斜め前にいたコマキが聞いてきた。私はグルリと女子生徒全員を見渡した。彼女達の顔はみんな不安と期待が入り交じった表情をしていた。
「ブログですが…更新期限を今週の金曜日までと言う条件付きで許可が下りたよ」
とたん、『やったー!』と黄色い歓声が上がった。
「公開はいつまで?」
「今週の土曜日まで」
「はやーい!」
「ごめん。でも、これでも粘ってやっと取った許可なの。期限は短いけど、その分私も勇太君もガンバルから、ぜひ見てね!」
「わかった!」
「がんばってね!」
「必ず毎日見るから!」
生徒指導室を出ると、多くの女子生徒が待ていた。みんな神様でも拝むよう胸の前で手を組み、真剣な様子で私を見ていた。いつの間にか、私がブログの件で生徒指導の先生に呼び出されたと言う情報が伝わったらしい。
いや、よく見ればコマキがいた。彼女があちらこちらに良い回ったのだ。
(もう3時間目の授業がとっくに始まっているのに、みんなサボって待っていてくれたんだ。申し訳ない事したかも…)
「村瀬さん、大丈夫だった?」
「勇太君!」
中には勇太もいた。女子生徒をかき分け私の側まで来ると、心配そうに見た。私は勇太だけでなくみんなの不安をぬぐおうと、ニッコリ笑った。
「大丈夫だよ。ごめんね、今日は何度も心配かけて」
「こっちこそ。もともとは俺のせいなんだ。ヒドイ事言われなかった?」
「もちろん!って言うか、いつもバドミントンの顧問の先生にしごかれているから、ぜんぜん平気!」
「ねえ、ブログはどうなるの?」
右斜め前にいたコマキが聞いてきた。私はグルリと女子生徒全員を見渡した。彼女達の顔はみんな不安と期待が入り交じった表情をしていた。
「ブログですが…更新期限を今週の金曜日までと言う条件付きで許可が下りたよ」
とたん、『やったー!』と黄色い歓声が上がった。
「公開はいつまで?」
「今週の土曜日まで」
「はやーい!」
「ごめん。でも、これでも粘ってやっと取った許可なの。期限は短いけど、その分私も勇太君もガンバルから、ぜひ見てね!」
「わかった!」
「がんばってね!」
「必ず毎日見るから!」