フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
気分は芸能人?
お昼ご飯を食べた私は、コマキ、勇太、琴美と共に新聞部の部室へ移動した。ブログについて取材を受けるためだ。
新聞部の部室は、旧校舎の放送室を使っていた。一高校の部活だが歴史は古く、歴代の先輩達が残した足跡は華々しい。学校はそのことに敬意を表し、お古だが活動に必要な機材と教室を与えてくれていた。
そんなワケで、取材はなかなか本格的だった。
見学の一年生部員五名と琴美、たくさんのトロフィーや盾が見守る中、私と勇太は並んで椅子に座りレポーターのコマキと向かいあった。コマキの手には携帯電話サイズのレコーダーが握られていて、会話の一部始終が録音された。
「それでは時間もあまりないことですし、さっそく取材を始めたいと思います」
「よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
私と勇太が礼をすると、コマキも礼をした。
「さて始めに。勇太・レイシー君のブログ、大変人気がありますね。私も昨日、えー、午後11時30頃でしたが、見させて頂きました。すごくオシャレでステキでした。ただなぜ、普通の高校生である勇太君のブログをつけようと思ったのですか?」
「それは…みんなが勇太君の事を知りたいんじゃないかと思ったからです」
「なぜ知りたいとわかったんですか?」
「私は今、勇太君とクラスが一緒で、部活も同じ。おまけにお世話係もしているんですが、彼と色んな事をするたびに、多くの女の子達が勇太君を見ていて、すごく色んな質問をしてくるんです。『勇太君の事を知りたい!』って思いがひしひしと伝わってくるんです。そんな彼女達を見ていたら、ちょっとした事でも知らせてあげたら喜ぶかなーと思って。それでブログをつけ始めました」
(もちろん、それは建前だけどね)
私はこっそり心の中で言った。
「それはスバラシイ!村瀬さん、いい人ですね!」
新聞部の部室は、旧校舎の放送室を使っていた。一高校の部活だが歴史は古く、歴代の先輩達が残した足跡は華々しい。学校はそのことに敬意を表し、お古だが活動に必要な機材と教室を与えてくれていた。
そんなワケで、取材はなかなか本格的だった。
見学の一年生部員五名と琴美、たくさんのトロフィーや盾が見守る中、私と勇太は並んで椅子に座りレポーターのコマキと向かいあった。コマキの手には携帯電話サイズのレコーダーが握られていて、会話の一部始終が録音された。
「それでは時間もあまりないことですし、さっそく取材を始めたいと思います」
「よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
私と勇太が礼をすると、コマキも礼をした。
「さて始めに。勇太・レイシー君のブログ、大変人気がありますね。私も昨日、えー、午後11時30頃でしたが、見させて頂きました。すごくオシャレでステキでした。ただなぜ、普通の高校生である勇太君のブログをつけようと思ったのですか?」
「それは…みんなが勇太君の事を知りたいんじゃないかと思ったからです」
「なぜ知りたいとわかったんですか?」
「私は今、勇太君とクラスが一緒で、部活も同じ。おまけにお世話係もしているんですが、彼と色んな事をするたびに、多くの女の子達が勇太君を見ていて、すごく色んな質問をしてくるんです。『勇太君の事を知りたい!』って思いがひしひしと伝わってくるんです。そんな彼女達を見ていたら、ちょっとした事でも知らせてあげたら喜ぶかなーと思って。それでブログをつけ始めました」
(もちろん、それは建前だけどね)
私はこっそり心の中で言った。
「それはスバラシイ!村瀬さん、いい人ですね!」