フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
(よーしこうなったら、とっとと文章を仕上げて帰るか。早く帰れば、テレビも沢山見れるし)
ブログをつけている勇太の後ろ姿をチラリと見て決めた。
しかし、緊張しているせいか、文章を書く事に集中できない。勇太の様子ばかり気になる。どうしても目の端で彼の姿を追ってしまう。
そのため、できあがった時にはけっこう疲れていた。
(よかった、これで帰れる!)
「おまたせ、やっと出来たよ!」
「お疲れ様。後は俺がやっておくから、帰っていいよ」
「うん、よろしくね」
私は打ち上げた文章をメールで送信し、足早に出て行こうとした。
「あの…村瀬さん」
「な、何?」
「一つ聞きたいことがあるんだけど」
「聞きたいこと?」
「ああ。今、今日の朝撮ってくれた写真を見ていたんだけど、ちょっと気になるのがあって」
振り返ると、彼は困惑した表情でパソコンのディスプレイを指さしていた。私は小さな不安を感じ急ぎ足で近付くと、勇太の右後ろからのぞき込んだ。
勇太が指さしていたのは、朝やっつけた男子生徒二人が股間を押さえうめいている写真だった。
「ああ、これね」
「知っているの?」
「うん。今日の朝、勇太君の悪口を言っていたから懲らしめてやったの。そして、二度と悪さしないよう、戒めのために写真を撮ってブログで公開しようと思ったの」
「なんだって!」
勇太は珍しく声を荒げ怒った。私はビックリした。
「ダメじゃないか、そんな事したら!」
「何で?」
「男を二人も相手にして、万が一の事があったらどうするんだ!」
ブログをつけている勇太の後ろ姿をチラリと見て決めた。
しかし、緊張しているせいか、文章を書く事に集中できない。勇太の様子ばかり気になる。どうしても目の端で彼の姿を追ってしまう。
そのため、できあがった時にはけっこう疲れていた。
(よかった、これで帰れる!)
「おまたせ、やっと出来たよ!」
「お疲れ様。後は俺がやっておくから、帰っていいよ」
「うん、よろしくね」
私は打ち上げた文章をメールで送信し、足早に出て行こうとした。
「あの…村瀬さん」
「な、何?」
「一つ聞きたいことがあるんだけど」
「聞きたいこと?」
「ああ。今、今日の朝撮ってくれた写真を見ていたんだけど、ちょっと気になるのがあって」
振り返ると、彼は困惑した表情でパソコンのディスプレイを指さしていた。私は小さな不安を感じ急ぎ足で近付くと、勇太の右後ろからのぞき込んだ。
勇太が指さしていたのは、朝やっつけた男子生徒二人が股間を押さえうめいている写真だった。
「ああ、これね」
「知っているの?」
「うん。今日の朝、勇太君の悪口を言っていたから懲らしめてやったの。そして、二度と悪さしないよう、戒めのために写真を撮ってブログで公開しようと思ったの」
「なんだって!」
勇太は珍しく声を荒げ怒った。私はビックリした。
「ダメじゃないか、そんな事したら!」
「何で?」
「男を二人も相手にして、万が一の事があったらどうするんだ!」