フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「わっ…!」
すると、目の前に新垣と深緑色のフレームの眼鏡をかけた、男子生徒の全身像が見えた。
「あ、君!」
彼は驚いたように言った。早くも私の顔を覚えてくれたらしい。
(やっぱり、勇太君!)
勇太は紺色の半袖ポロシャツに、ハーフ丈の白いジャージを履いていた。ポロシャツの紺色が白い肌に映え、いっそう格好良く見える。
(それにしても、足長っ!股下1メートル以上あるよね?同じ人間とは思えない…)
「村瀬、すごいサプライズだと思わない?」
堂前先輩が小声で耳打ちする。
「すごいサプライズです、堂前先輩!勇太君がバドミントン部に入るなんて、考えもしなかった!」
「彼を知っているの?」
「ええ、同じクラスなんで」
「マジで!うらやましぃー!」
「本当、ラッキーですよ!」
「本当、ラッキーだよね。私なんか3年生だから、同じバドミントン部だったのに受験勉強が忙しくて見学にも来れない。ああ、彼のお姉さんが『弟がバドミントン部に入るので、よろしく』って言っていたから張り切って来たのに。ざんねーん!」
堂前は身をよじって言った。勇太はなぜか苦笑いしていた。
「まあでも、バレー部やバスケット部、卓球部よりかはいいか。部活そっちのけで様子見に来ているのに、自分の部には入らないんだもの。悔しいよねぇ」
とたん、人垣を作っている女子のほとんどが堂前を睨んだ。堂前は『スイマセン…言い過ぎました』と言って謝った。
そんな堂前を、優しい新垣は援護するよう言った。
「ウチの部員が大変失礼致しました。また、イケメン転校生、勇太・レイシーを早々にゲッチューしちゃってスイマセン!女子の皆様には、重ね重ね心よりお詫びを申し上げます」
すると、目の前に新垣と深緑色のフレームの眼鏡をかけた、男子生徒の全身像が見えた。
「あ、君!」
彼は驚いたように言った。早くも私の顔を覚えてくれたらしい。
(やっぱり、勇太君!)
勇太は紺色の半袖ポロシャツに、ハーフ丈の白いジャージを履いていた。ポロシャツの紺色が白い肌に映え、いっそう格好良く見える。
(それにしても、足長っ!股下1メートル以上あるよね?同じ人間とは思えない…)
「村瀬、すごいサプライズだと思わない?」
堂前先輩が小声で耳打ちする。
「すごいサプライズです、堂前先輩!勇太君がバドミントン部に入るなんて、考えもしなかった!」
「彼を知っているの?」
「ええ、同じクラスなんで」
「マジで!うらやましぃー!」
「本当、ラッキーですよ!」
「本当、ラッキーだよね。私なんか3年生だから、同じバドミントン部だったのに受験勉強が忙しくて見学にも来れない。ああ、彼のお姉さんが『弟がバドミントン部に入るので、よろしく』って言っていたから張り切って来たのに。ざんねーん!」
堂前は身をよじって言った。勇太はなぜか苦笑いしていた。
「まあでも、バレー部やバスケット部、卓球部よりかはいいか。部活そっちのけで様子見に来ているのに、自分の部には入らないんだもの。悔しいよねぇ」
とたん、人垣を作っている女子のほとんどが堂前を睨んだ。堂前は『スイマセン…言い過ぎました』と言って謝った。
そんな堂前を、優しい新垣は援護するよう言った。
「ウチの部員が大変失礼致しました。また、イケメン転校生、勇太・レイシーを早々にゲッチューしちゃってスイマセン!女子の皆様には、重ね重ね心よりお詫びを申し上げます」