フェアマン～愛しい彼はハーフの男の子～

「ちょっとやりたい事があるんだ」
「やりたい事？」
「うん」
「それとプリクラがどう関係あるの？」
「日本の女子高生に大人気のプリクラがどんなものかぜひ見てみたいと思って」
「ええっ？」
「ダメ？」
「い、いいけど」
「ありがとう。一晩貸してもらってもいいかな？」
勇太は再びウインクした。自信満々の笑顔で。しかし私は今だ信じられず、不安を抱いたまま見つめた。
「ほら、早く貸して」
「う、うん」
せかされ仕方なくバッグの中からプリクラを沢山はった手帳を取り出し、渡した。
　コレが信じられない展開を起こすなど、露も知らずに。