フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
動揺を抑えきれず、パソコンから目を離すと、あちらこちらと見た。
(でも、やっぱり違う人かもしれない。だって、本当にすごい勢いで勇太君をののしっていたもの。こんなふうにホメる余地なんてまったく無さそう)
これまで起こった事を色々思い返して見る。思い返せば思い返した分だけ可能性は高くなり、麗じゃない気がした。
 すっかり頭の中が混乱した私は、書き込みをチェックする気が無くなり、インターネットの接続を切るとパソコンの電源を落とした。そのままテレビの前にあるソファーに座れば、ボーッとテレビを見た。ためになる情報番組をやっていたが、内容は少しも頭に入らなかった。
 『あの書き込みをしたのは誰か?』そればかり気になってしょうがなかった。
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