フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「村瀬さん、村瀬さん?」
「えっ?」
「何かあった?」
「う、ううん!ゴメン、ちょっと考え事していたの」
すると勇太はクスリと笑った。
「村瀬さん、ウソつくのヘタだよね」
「そ、そう?」
「表情はいつも動揺しっぱなしだし、声は裏返るし、理由は取ってつけたような内容だし、とどめに、今朝登校して来たばかりの田畑さんを捕まえて、カバンもおろさせず延々と話し込んでいた。その後二人して暗い顔をしていた。ちょっと親しい間柄なら、何かあったとすぐわかるさ」
「…勇太君、将来探偵になれるかもよ」
「それって、読みが当たったって事?」
「うん!すごいビックリした!」
「じゃあ、俺はコナン・ドイルが好きだから、シャーロックホームズを目指すかな?」
「パソコンも詳しいし。独自の操作方法と、鋭い推理で悪いヤツをいっぱい捕まえられそうだね」
「おほめにいただき光栄だよ、マドモアゼル」
「マドモアゼル?なんか照れちゃうなぁ」
「まあ、それはさておき。本当に何かあったの?」
「実は昨日、ブログでコメントの書き込みをチェックしていたら、麗らしき書き込みを見つけてね。でも勇太君をあまりよく思っていなかったから、そんな事をするなんて信じられなくて。琴美と『本人かな?』って話しあったんだ」
「それで本人と断定し、今朝、確認メールを送った?」
「ううん。ただ『カゼは大丈夫?』ってだけ。あまりにもストレートな質問だと、火に油を注ぐかと思って」
「なるほど。で、返事は来たの?」
「それが、まだ来ていないの」
「うーん、それは気が気じゃないね」
「えっ?」
「何かあった?」
「う、ううん!ゴメン、ちょっと考え事していたの」
すると勇太はクスリと笑った。
「村瀬さん、ウソつくのヘタだよね」
「そ、そう?」
「表情はいつも動揺しっぱなしだし、声は裏返るし、理由は取ってつけたような内容だし、とどめに、今朝登校して来たばかりの田畑さんを捕まえて、カバンもおろさせず延々と話し込んでいた。その後二人して暗い顔をしていた。ちょっと親しい間柄なら、何かあったとすぐわかるさ」
「…勇太君、将来探偵になれるかもよ」
「それって、読みが当たったって事?」
「うん!すごいビックリした!」
「じゃあ、俺はコナン・ドイルが好きだから、シャーロックホームズを目指すかな?」
「パソコンも詳しいし。独自の操作方法と、鋭い推理で悪いヤツをいっぱい捕まえられそうだね」
「おほめにいただき光栄だよ、マドモアゼル」
「マドモアゼル?なんか照れちゃうなぁ」
「まあ、それはさておき。本当に何かあったの?」
「実は昨日、ブログでコメントの書き込みをチェックしていたら、麗らしき書き込みを見つけてね。でも勇太君をあまりよく思っていなかったから、そんな事をするなんて信じられなくて。琴美と『本人かな?』って話しあったんだ」
「それで本人と断定し、今朝、確認メールを送った?」
「ううん。ただ『カゼは大丈夫?』ってだけ。あまりにもストレートな質問だと、火に油を注ぐかと思って」
「なるほど。で、返事は来たの?」
「それが、まだ来ていないの」
「うーん、それは気が気じゃないね」