フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「ご覧の通りさ」
「ご覧の通り?ズタズタに壊れた友情を、さらに壊したいわけ?」
「いいや、その逆さ。ズタズタに壊れた友情を元通りにしたんだ」
(え・・・?)
私は驚いて勇太を見た。勇太は再び私に向かって軽くウインクした。
(今日は勇太君に驚かされっぱなしだ!)
しかし麗は疑り深いまなざしで私を見た。
「へぇー。壊れた友情を元通りにね。外国暮らしの長い、それもハーフのあんたに出来るのかしら?」
「もちろん。証明にこの格好を見てくれ。追っかけの女の子達をまくために、恥ずかしい服装や髪型をしてこの計画をやったんだ。これだけ気合いが入っているのに、出来ないわけがない!」
「服装や髪型で仲直りさせることが出来るのなら、死にたいほど苦しんでいる人は少ないはずじゃない?」
「まあ、確かに」
「その格好はあくまで追っかけ女子を巻くためのものでしょ?アナタの本当のねらいは何?」
「するどいなぁ」
勇太はアゴを指で触った。
「さすがだな、高嶋さん。いいところ突いているよ」
「おだてるのはそれくらいにして。何が言いたいの?」
「うん。『所変わっても、変わらぬ品』はあるって事さ」
「へぇー言うじゃない。でも、証拠がないと単なるハッタリよ。証拠を見せなさい」
「証拠なら、さっき見せたし感じただろ?」
「は?」
「正門前で多くの男子から出迎えを受けたじゃないか」
「それのどこか証拠だって言うのよ」
「世界中どこへ行こうが、異性にチヤホヤされるのは気分が良いって事だよ」
「あー、なるほど」
「ご覧の通り?ズタズタに壊れた友情を、さらに壊したいわけ?」
「いいや、その逆さ。ズタズタに壊れた友情を元通りにしたんだ」
(え・・・?)
私は驚いて勇太を見た。勇太は再び私に向かって軽くウインクした。
(今日は勇太君に驚かされっぱなしだ!)
しかし麗は疑り深いまなざしで私を見た。
「へぇー。壊れた友情を元通りにね。外国暮らしの長い、それもハーフのあんたに出来るのかしら?」
「もちろん。証明にこの格好を見てくれ。追っかけの女の子達をまくために、恥ずかしい服装や髪型をしてこの計画をやったんだ。これだけ気合いが入っているのに、出来ないわけがない!」
「服装や髪型で仲直りさせることが出来るのなら、死にたいほど苦しんでいる人は少ないはずじゃない?」
「まあ、確かに」
「その格好はあくまで追っかけ女子を巻くためのものでしょ?アナタの本当のねらいは何?」
「するどいなぁ」
勇太はアゴを指で触った。
「さすがだな、高嶋さん。いいところ突いているよ」
「おだてるのはそれくらいにして。何が言いたいの?」
「うん。『所変わっても、変わらぬ品』はあるって事さ」
「へぇー言うじゃない。でも、証拠がないと単なるハッタリよ。証拠を見せなさい」
「証拠なら、さっき見せたし感じただろ?」
「は?」
「正門前で多くの男子から出迎えを受けたじゃないか」
「それのどこか証拠だって言うのよ」
「世界中どこへ行こうが、異性にチヤホヤされるのは気分が良いって事だよ」
「あー、なるほど」