フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「ああ」
待ち望んでいた言葉に、私の魂は打ち震えた。歓喜の叫びを上げそうだった。
「俺は君が考えているより、ずっと君に夢中だよ」
「勇太君…」
「ブログの取材で毎日君と一緒にいるのが、どんなに楽しかったか。アメリカに親友を置いてきた悲しみを忘れるほど楽しかったよ」
「そう、だったの?」
「昼食や夕食を共に食べながらバドミントンの事について熱く語ったり、授業や友人について嬉しかったこと、悲しかった事を話し合って、天にも昇る気持ちになったり落ち込んだり。色々あったけど、君はいつも明るくて前向きで、俺に元気を与えてくれた。だから楽しい気持ちになれた」
「そうかなぁ。買いかぶりすぎだよ」
「そんな事ないさ。だって君は、高嶋さんから俺をかばってくれた」
「・・・!」
「前にも言ったけど、アメリカから来て知り合いもいなかった俺は、とても不安だった。日本語はそこそこしゃべれるけど、外見はこの通り違う。高校のみんなが受け入れてくれるか毎日手探りの状態だった。だから、高嶋さんの態度はいつも俺を不安にさせた。『やっぱり馴染めないんじゃないか』って」
「うん…」
「もちろん、多くの女の子が俺を好きになってくれるのは嬉しかった。俺も男だから、チヤホヤされるのは嫌いじゃない。けれど、高嶋さんの強気な態度と冷たい言葉は、浮き足だった気持ちを一瞬で萎えさせる力があった。すぐに気分が沈んだ」
「…ごめんね」
「村瀬さんが謝る事じゃないよ。君は俺をかばってパワーを与えてくれた。だから、『自分ってスゴイ』って自信を持って」
「そう?じゃそうする」
私達は大声でアハハハハ!と笑った。しかしすぐ真顔になると、熱く見つめ合った。たった一瞬で友達から恋人の視線に変わった。胸の鼓動も、不安からドキドキに変わった。
待ち望んでいた言葉に、私の魂は打ち震えた。歓喜の叫びを上げそうだった。
「俺は君が考えているより、ずっと君に夢中だよ」
「勇太君…」
「ブログの取材で毎日君と一緒にいるのが、どんなに楽しかったか。アメリカに親友を置いてきた悲しみを忘れるほど楽しかったよ」
「そう、だったの?」
「昼食や夕食を共に食べながらバドミントンの事について熱く語ったり、授業や友人について嬉しかったこと、悲しかった事を話し合って、天にも昇る気持ちになったり落ち込んだり。色々あったけど、君はいつも明るくて前向きで、俺に元気を与えてくれた。だから楽しい気持ちになれた」
「そうかなぁ。買いかぶりすぎだよ」
「そんな事ないさ。だって君は、高嶋さんから俺をかばってくれた」
「・・・!」
「前にも言ったけど、アメリカから来て知り合いもいなかった俺は、とても不安だった。日本語はそこそこしゃべれるけど、外見はこの通り違う。高校のみんなが受け入れてくれるか毎日手探りの状態だった。だから、高嶋さんの態度はいつも俺を不安にさせた。『やっぱり馴染めないんじゃないか』って」
「うん…」
「もちろん、多くの女の子が俺を好きになってくれるのは嬉しかった。俺も男だから、チヤホヤされるのは嫌いじゃない。けれど、高嶋さんの強気な態度と冷たい言葉は、浮き足だった気持ちを一瞬で萎えさせる力があった。すぐに気分が沈んだ」
「…ごめんね」
「村瀬さんが謝る事じゃないよ。君は俺をかばってパワーを与えてくれた。だから、『自分ってスゴイ』って自信を持って」
「そう?じゃそうする」
私達は大声でアハハハハ!と笑った。しかしすぐ真顔になると、熱く見つめ合った。たった一瞬で友達から恋人の視線に変わった。胸の鼓動も、不安からドキドキに変わった。