フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「あんまり可愛いことを言うと、どこでもキスするから気をつけて」
「そうする。生活指導の先生に捕まったら困るもの」
私達は再び見つめ合うと、ウフフと笑った。
「あーでも。これからがんばらないと」
「何を?」
「オシャレ」
「どうして?」
「勇太がこんなにステキなのに、彼女の私がダサイままじゃ、文句言われるもん」
「なるほど」
「『うわー、オシャレー!あれじゃあ付き合ってって言われるの、当然だよね』って、みんなに言わせるんだ」
「いいね、その調子。よーし、俺もバドミントンと日本語の勉強、がんばるぞ!」
すると私はあるアイデアをヒラメいた。
「ねえ、勇太。初デートで行きたいところがあるんだけど」
「どこ?」
「落語を見に行かない?」
「落語!…どうしたの、急に」
「いや日本語の勉強になるかと思って」
「ああ、なるほど…」
「それに私、けっこう大喜利好きなんだよね。『○○とかけまして、○○と解く。その心は!』って、キレの良い解答を聞くと、こう、胸がスカッとするんだよね。意外と笑えるし」
「そう?ちょっと考えてみるよ…」
勇太は珍しく表情をこわばらせ頷いた。デートのアイデアとしては奇抜過ぎたらしい。
「そうする。生活指導の先生に捕まったら困るもの」
私達は再び見つめ合うと、ウフフと笑った。
「あーでも。これからがんばらないと」
「何を?」
「オシャレ」
「どうして?」
「勇太がこんなにステキなのに、彼女の私がダサイままじゃ、文句言われるもん」
「なるほど」
「『うわー、オシャレー!あれじゃあ付き合ってって言われるの、当然だよね』って、みんなに言わせるんだ」
「いいね、その調子。よーし、俺もバドミントンと日本語の勉強、がんばるぞ!」
すると私はあるアイデアをヒラメいた。
「ねえ、勇太。初デートで行きたいところがあるんだけど」
「どこ?」
「落語を見に行かない?」
「落語!…どうしたの、急に」
「いや日本語の勉強になるかと思って」
「ああ、なるほど…」
「それに私、けっこう大喜利好きなんだよね。『○○とかけまして、○○と解く。その心は!』って、キレの良い解答を聞くと、こう、胸がスカッとするんだよね。意外と笑えるし」
「そう?ちょっと考えてみるよ…」
勇太は珍しく表情をこわばらせ頷いた。デートのアイデアとしては奇抜過ぎたらしい。