フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「そう。プリクラのシールをスキャナーで取り込んで、適度なサイズに拡大して、ブログに取り込んだんだ。『写真貸して』って言うと、すぐ計画がバレると思って」
「バレてもいいじゃん」
「ダメだよ。人の意見が入りすぎると、問題が解決するどころかややこしくなって、かえって失敗するから」
「それはごもっともで」
「じゃあ、勇太君は高嶋さんのブログに登校時間を載せたのね」
「正解!もちろん、高嶋さんに携帯電話の番号まで聞き出して、了解を取ってね」
「えっ、そうだったの?」
「あたりまえじゃないか。無断でやったら、杉山先生に殺されるよ」
「たしかにー!」
麗の追っかけをしている男子生徒が叫んだ。
「あーあ、でも俺、登校時間知らなかったから、見れなかった」
「お前、トゥイッターとかやんないもんな。そりゃわからなくて当然だ」
「でもよ、誰かメールくらい送ってくれてもいいじゃん。『トゥイッター見た?高嶋さん
のブログが公開されて、次の日の朝、午前7時30分登校するって書き込みがしてあったぜ』ってさ」
「そうしたら、朝練行かなくなると思ったんだよ。レギュラー取り狙っているヤツが女にハマったら、取れなくなるじゃん」
「ガーン!友情がツラーイ!」
男子生徒は首をガックリ下げた。それを見ていたクラスメイト全員、大爆笑した。
そんな中、私は勇太の優しさに涙をにじませた。勇太が麗のブログを着けていてくれなければ、私達は仲直り出来なかったから。
(本当、ステキな人だね勇太君。こんなステキな人と付き合える事になった私って、幸せだね)
改めて幸せを噛みしめた。そして、『勇太を大切にしなきゃ』と心から思った。
放課後。麗はバドミントン部に復帰した。ただ、ヤケを起こしてラケットやTシャツ、ハーフパンツを壊したり破いたりしたので物は無く、学校の指定ジャージを着て、指定シューズを履き、先生のラケットを借りてやった。
「バレてもいいじゃん」
「ダメだよ。人の意見が入りすぎると、問題が解決するどころかややこしくなって、かえって失敗するから」
「それはごもっともで」
「じゃあ、勇太君は高嶋さんのブログに登校時間を載せたのね」
「正解!もちろん、高嶋さんに携帯電話の番号まで聞き出して、了解を取ってね」
「えっ、そうだったの?」
「あたりまえじゃないか。無断でやったら、杉山先生に殺されるよ」
「たしかにー!」
麗の追っかけをしている男子生徒が叫んだ。
「あーあ、でも俺、登校時間知らなかったから、見れなかった」
「お前、トゥイッターとかやんないもんな。そりゃわからなくて当然だ」
「でもよ、誰かメールくらい送ってくれてもいいじゃん。『トゥイッター見た?高嶋さん
のブログが公開されて、次の日の朝、午前7時30分登校するって書き込みがしてあったぜ』ってさ」
「そうしたら、朝練行かなくなると思ったんだよ。レギュラー取り狙っているヤツが女にハマったら、取れなくなるじゃん」
「ガーン!友情がツラーイ!」
男子生徒は首をガックリ下げた。それを見ていたクラスメイト全員、大爆笑した。
そんな中、私は勇太の優しさに涙をにじませた。勇太が麗のブログを着けていてくれなければ、私達は仲直り出来なかったから。
(本当、ステキな人だね勇太君。こんなステキな人と付き合える事になった私って、幸せだね)
改めて幸せを噛みしめた。そして、『勇太を大切にしなきゃ』と心から思った。
放課後。麗はバドミントン部に復帰した。ただ、ヤケを起こしてラケットやTシャツ、ハーフパンツを壊したり破いたりしたので物は無く、学校の指定ジャージを着て、指定シューズを履き、先生のラケットを借りてやった。