フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「私、高嶋さんと一緒のチームはイヤです!」
「私もぉ。他のチームに入れて下さぁい!」
「私も!どうしてもヤレって言うのなら、今日は休みます!」
「なんだなんだ?急にどうしたって言うんだ?」
5時間目、体育の時間。男女別に分かれバスケットボールをすることになったのだが、女子は全員で15人。きっちりチームを三つに分ける事ができたのだが、麗と同じチームになった3人の女子があからさまにイヤがった。授業どころの騒ぎではない。残りの一人など、4人のあまりの迫力に黙り込んでいる。
他のチームになった私と琴美は、驚いて顔を見合わせた。そばにいた男子達も、食い入るように成り行きを見守っている。
「何があったのか、くわしく説明してみろ」
「いわゆる『身から出たサビ』です」
「サビ?」
「そうなんですぅ。昨日高嶋さんが勇太君の事を、めちゃめちゃにけなしたんですぅ。仲の良い友達に『そんな言い方ないじゃない』って注意されてもぉ、ぜんぜん反省しなかったんですぅ」
「勇太君の事、モロにオタク呼ばわりだもんね。そりゃ高嶋さんは美人だし、頭も良いし、スポーツができるけど、だからってパソコンに詳しい人をオタク呼ばわりする権利なんてない。マジ、エラソーでムカツク!」
「まあまあ。たしかにそれはヒドイ話しだが、何も一緒のチームになることまでイヤがらなくてもいいだろ?」
「勇太君は私達の大切な人なんですぅ!その人をけなす女は、敵以外の何者でもありません!」
「マジ、同じ空間にいるのも同じ空気を吸うのもイヤ。同じチームなんてもっての他です!」
「おい、お前達。さすがに言い過ぎだ。れっきとしたイジメだぞ。犯罪だ。高嶋に謝れ」
「…いえ、けっこうです」
「・・・!」
全員、麗を見た。麗はビシッと教師を見すえていた。その姿は凛としてカッコイイ。
「私もぉ。他のチームに入れて下さぁい!」
「私も!どうしてもヤレって言うのなら、今日は休みます!」
「なんだなんだ?急にどうしたって言うんだ?」
5時間目、体育の時間。男女別に分かれバスケットボールをすることになったのだが、女子は全員で15人。きっちりチームを三つに分ける事ができたのだが、麗と同じチームになった3人の女子があからさまにイヤがった。授業どころの騒ぎではない。残りの一人など、4人のあまりの迫力に黙り込んでいる。
他のチームになった私と琴美は、驚いて顔を見合わせた。そばにいた男子達も、食い入るように成り行きを見守っている。
「何があったのか、くわしく説明してみろ」
「いわゆる『身から出たサビ』です」
「サビ?」
「そうなんですぅ。昨日高嶋さんが勇太君の事を、めちゃめちゃにけなしたんですぅ。仲の良い友達に『そんな言い方ないじゃない』って注意されてもぉ、ぜんぜん反省しなかったんですぅ」
「勇太君の事、モロにオタク呼ばわりだもんね。そりゃ高嶋さんは美人だし、頭も良いし、スポーツができるけど、だからってパソコンに詳しい人をオタク呼ばわりする権利なんてない。マジ、エラソーでムカツク!」
「まあまあ。たしかにそれはヒドイ話しだが、何も一緒のチームになることまでイヤがらなくてもいいだろ?」
「勇太君は私達の大切な人なんですぅ!その人をけなす女は、敵以外の何者でもありません!」
「マジ、同じ空間にいるのも同じ空気を吸うのもイヤ。同じチームなんてもっての他です!」
「おい、お前達。さすがに言い過ぎだ。れっきとしたイジメだぞ。犯罪だ。高嶋に謝れ」
「…いえ、けっこうです」
「・・・!」
全員、麗を見た。麗はビシッと教師を見すえていた。その姿は凛としてカッコイイ。