フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
(『絶交』だなんて言われたら、本当にもうどうしていいかわからない。私の考えが全て間違っていたとしか思えない)
思うとまた泣けてきた。頭が悪い自分が情けなくてしょうがなかった。麗くらい頭が良かったら、こんなピンチ乗り切れるだろうにと思うと、自分が大嫌いになりそうだった。
―あんなにヒドイ目にあわされたのに、やっぱり麗が大好きだった。―
(麗がいない日々なんて、考えられない!なんだか心に穴がポッカリ空いたみたい。すごく空しい。私の質まで落ちちゃった気がする…)
勇太のタオルを涙でグショグショに濡らしながら思う。『私なんか存在する必要ないんじゃないか?』とさえ思った。
そんな時突然、私の左隣にフワリと温かいぬくもりを感じた。
見れば、勇太だった。彼は私と目が合うと、優しく背中をなぜてくれた。
「ごめん、俺のせいでまた泣かせてしまったね」
「ううん、ちがっ、うよ。わっ、私が新垣君に、いっ、色々しゃべっちゃったからだよ。麗に許可を取ってから言わなきゃいけなかったのに。浅はかだった」
「村瀬さん自ら言ったの?俺はてっきり、新垣に呼び出されたから、彼に聞かれて高嶋さんの事をしゃべったとばかり思っていたけど」
「うん、うん、そう、だね。新垣君に聞かれたから、話したよ」
「じゃあ、村瀬さんが泣く必要なんかないよ。人の話も聞かずに怒りだした高嶋さんが悪いよ」
「そっ、そうかな?」
「ああ。だから元気出して」
「ありっがと、勇太君」
勇太に励まされた私は、少し元気になった。『彼の側にいられて嬉しい』と思った。彼の側にいるだけでなら良いのでは?と思った。
(ああ、こうして勇太君と一緒にいたいな。ずっと一緒にいたいな。だって勇太君の側にいると力が沸いてきて、自然と笑顔になる。幸せな気持ちになる。友達とは違う幸せを感じられる!)
思うとまた泣けてきた。頭が悪い自分が情けなくてしょうがなかった。麗くらい頭が良かったら、こんなピンチ乗り切れるだろうにと思うと、自分が大嫌いになりそうだった。
―あんなにヒドイ目にあわされたのに、やっぱり麗が大好きだった。―
(麗がいない日々なんて、考えられない!なんだか心に穴がポッカリ空いたみたい。すごく空しい。私の質まで落ちちゃった気がする…)
勇太のタオルを涙でグショグショに濡らしながら思う。『私なんか存在する必要ないんじゃないか?』とさえ思った。
そんな時突然、私の左隣にフワリと温かいぬくもりを感じた。
見れば、勇太だった。彼は私と目が合うと、優しく背中をなぜてくれた。
「ごめん、俺のせいでまた泣かせてしまったね」
「ううん、ちがっ、うよ。わっ、私が新垣君に、いっ、色々しゃべっちゃったからだよ。麗に許可を取ってから言わなきゃいけなかったのに。浅はかだった」
「村瀬さん自ら言ったの?俺はてっきり、新垣に呼び出されたから、彼に聞かれて高嶋さんの事をしゃべったとばかり思っていたけど」
「うん、うん、そう、だね。新垣君に聞かれたから、話したよ」
「じゃあ、村瀬さんが泣く必要なんかないよ。人の話も聞かずに怒りだした高嶋さんが悪いよ」
「そっ、そうかな?」
「ああ。だから元気出して」
「ありっがと、勇太君」
勇太に励まされた私は、少し元気になった。『彼の側にいられて嬉しい』と思った。彼の側にいるだけでなら良いのでは?と思った。
(ああ、こうして勇太君と一緒にいたいな。ずっと一緒にいたいな。だって勇太君の側にいると力が沸いてきて、自然と笑顔になる。幸せな気持ちになる。友達とは違う幸せを感じられる!)