フェアマン~愛しい彼はハーフの男の子~
「それではお待たせしました。わがクラスの新しいメンバーを紹介しよう!」
担任の教師は入り口の所へ行くと、肩の一部だけ見せていた転校生へ声をかけた。彼は一度大きくうなずくと、教師の後をついて教室へ入ってきた。ただ、入り口で頭がぶつかりそうになり、ちょっと下げた。
(ドアの高さってたしか180センチだから、彼はそれ以上身長があるって事?背、高い!)
たかだか一秒のうちに思った。背が150センチしかない私は、うらやましかった。そして、かなり胸が『キュン』、となった。
(抱きしめられたら、腕の中にズボッって埋まっちゃう!)
思わず妄想して、さらに胸がキュンとなった。
「うわっ…!」
担任の教師と共に現れた彼は、期待を裏切らないステキな人だった。
担任は日本人男性の平均である170センチ前後。転校生の彼は担任より頭一つ分大きく、腰の位置は胸の高さまでありそうだった。
(足、長っ!さすが外国人の血が入っている!)
「紹介しよう。彼は勇太・レイシーだ」
担任は『ああ、そうだ』と思い出したように言って後ろを振り向くと、黒板に転校生の名前を書き出した。書き終われば再び私達を見た。
「彼はお父さんの仕事の関係で、約二週間前にアメリカからやって来た。日本で生活するのは始めてだから、わからない事が沢山あるだろう。みんな、親切にするように!」
「はーい!」
「良い返事だ。俺の授業もそれくらいの元気でやってくれると、なおよろしい。…ちなみに、彼には二つ年上の姉がいて、姉さんは三年C組にいる。彼女にも親切にするように」
「あの、レイシー君に似てますか?」
「似ている。すごい美人だ」
「ウォーイ!」
担任が言ったとたん、男子生徒は大いに盛り上がった。やっと自分たちにも春が来たとばかりに。しかし女子生徒は勇太に釘付けで、ウンともスンとも言わない。
担任の教師は入り口の所へ行くと、肩の一部だけ見せていた転校生へ声をかけた。彼は一度大きくうなずくと、教師の後をついて教室へ入ってきた。ただ、入り口で頭がぶつかりそうになり、ちょっと下げた。
(ドアの高さってたしか180センチだから、彼はそれ以上身長があるって事?背、高い!)
たかだか一秒のうちに思った。背が150センチしかない私は、うらやましかった。そして、かなり胸が『キュン』、となった。
(抱きしめられたら、腕の中にズボッって埋まっちゃう!)
思わず妄想して、さらに胸がキュンとなった。
「うわっ…!」
担任の教師と共に現れた彼は、期待を裏切らないステキな人だった。
担任は日本人男性の平均である170センチ前後。転校生の彼は担任より頭一つ分大きく、腰の位置は胸の高さまでありそうだった。
(足、長っ!さすが外国人の血が入っている!)
「紹介しよう。彼は勇太・レイシーだ」
担任は『ああ、そうだ』と思い出したように言って後ろを振り向くと、黒板に転校生の名前を書き出した。書き終われば再び私達を見た。
「彼はお父さんの仕事の関係で、約二週間前にアメリカからやって来た。日本で生活するのは始めてだから、わからない事が沢山あるだろう。みんな、親切にするように!」
「はーい!」
「良い返事だ。俺の授業もそれくらいの元気でやってくれると、なおよろしい。…ちなみに、彼には二つ年上の姉がいて、姉さんは三年C組にいる。彼女にも親切にするように」
「あの、レイシー君に似てますか?」
「似ている。すごい美人だ」
「ウォーイ!」
担任が言ったとたん、男子生徒は大いに盛り上がった。やっと自分たちにも春が来たとばかりに。しかし女子生徒は勇太に釘付けで、ウンともスンとも言わない。