ストロベリーチョコレート
―春side―
「分かんない、あんたの気持ちなんて
でも死ぬなんて言わないでよ・・・」
・・・
『何泣いてんの?』
「泣いてない」
『・・・泣いて「ない!!」
『はい・・・』
口出しされた
確かに泣いてた・・・
俺が死ぬってことに何で必死になる?
こんな女本当に初めてだ・・・
止めた奴は今まで何人もいる・・・
泣いた奴は・・・いない・・・
今日1日
何か・・・こいつが気になってしまう
俺の視線がこの女・・・
百乃だ・・・
俺は鈍くない・・・
でもコレは恋ではない
泣き顔をふと思い出す・・・
誰にも聞こえない声で『バーカ』
と百乃に言った
そしたら
百乃が振り向いて目が合った
タイミング悪っと思いながら
教室をでた