眠り姫、目醒るとき
『・・・っ』


『愛理、どうしたの?』


『え?』


『真っ赤よ?』

『ふえぇ!?・・・っお母さん』



『なぁに?』


『お姉ちゃんいつ帰ってくるかなぁ・・・』


『今日は夕方までに帰るって言ってたわよ。・・・用があるなら電話掛けたら?』


『・・・帰ってからでいいの・・・』


『そう?・・・あら、帰って来たわ。』



『っ』


姉を迎えるため、急いで玄関に駆け出す。


『ただいまー』
荷物を抱えて入ってきた姉に飛び付く愛理。

『っうわっ』

バランスを崩し、倒れ掛けた姉を姉の彼氏が受けとめる。


『だ、大丈夫かい?二人とも』


『ごめん、朔弥ありがとう。・・・愛理、どうしたの?』



『お姉ちゃん・・・どうしよう!・・・どうしよう・・・』




『・・・愛理ちゃん・・・?』



『美雨、朔弥と先にお荷物運んでてちょうだい』


『うん、わかった。・・・パパ、おにもつこっちだよ。』


『わかった。荷物解いたらジュース飲もうか』


『うん!!』
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