眠り姫、目醒るとき
物心ついたときから、彼女はずっと傍にいてくれたから、彼女の傍にいる。




目覚めと寝入る時が一番嫌で寂しい時間だと涙を流す彼女も知っている。



だからいつも寝入る時も目覚めるときも傍にいたいと願ってる。





好きなヒトだから・・・







『何か変わったことあった?』




『あ、そういやあ、親父が明日半年に一度の検査の日だから、無理はするなって。』





『ぱぁーいっ・・・進んでないといいなぁ・・・』



『どうだろうなぁ。』


『何でよ。』


『愛理は何かといつも無理する癖があるからなぁ・・・』


『う!!』


『ストレスが悪化の要因ってことちゃんとわかってんのか?』


『わ、わかってる・・・つもりだもん・・・』



『・・・ならよろしい。・・・いい結果を期待してるよ。』



『さりげなくプレッシャーだよー!!』


『知ってるよ。・・・わざとたから。』


『よ、余計なプレッシャーは嫌っー!』
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