幸せ。
「……なぁ、黙ってないで、なんか言えよ!」

肩をガタガタされた。

史哉の、冷たいような、視線が、痛かった。

深い悲しみ。
怒り。
もどかしさ。
そういうので、史哉の中は一杯だったと思う。

紗世がしたことは、紗世が悪い。

別に、後悔なんてしてない。

ほんとのこと、言わなきゃ。

「……してるよ。」
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