冷徹な傷
「…どういう意味だ?」
「ここで一人…自殺した子がいたんでしょう?
男バレー部の奴らに虐められた女の子」
動揺してる動揺してる
「…お前なんでそれを…」
「さぁ?噂ならたくさん流れてくるわ」
「……愛のことだな?」
「…愛っていうのね」
「残念だが他人にせんなことは話せないな
他を当たれ」
……秋波のこの言葉を聞いた瞬間私は頭に血が昇ったのがわかった
「へえ…人を殺しかけたのに他を当たれ、か…
…冗談もほどほどにしなさいよ
愛がどれだけ苦しんだかあなたたちにわかる?
わかるわけないわよね、わかろうともしないんだもの。」
「お前…愛のなんだ?」
「残念だけど他人にはこんなことは話せないわ。
他を当たってちょうだい」
「…っ」
悔しくて唇を噛む秋波