冷徹な傷

皆川side













俺はいつも部活が始まるまで屋上、木の上とかで昼寝をしている。



勿論、授業中も
















ただ、今日はたまたま
窓から部室が見える木の上で昼寝をしてたら悲鳴が聞こえてきた。



それで目が覚めて、
急いで体育館に向かったら…


瞬鈴院さんが殴られそうになってたから…











































迷いはなかった
ただ、瞬鈴院さんを助けたかった




また間違いを起こしたくなかった










皆の目を覚まさせたかった

















そして、



愛の為にも






















みんなから殴られたのは痛かった



ただ、それ以上に




心が痛かった















ねえ、俺たち…
仲間だよね?




昨日まで、笑いあってたよね?










仲間、だったんだよね?












あ…そっか


仲間…




だったんだ


















愛、




ごめんね
















愛は今も辛いんだよね…






裏切られたのは、愛




裏切ったのは、俺たち



















待ってて、



絶対にみんなの目を覚まさせて見せるから!!

























決意したが意識はもう朦朧としているのが自分でもわかる



ああ、俺は瞬鈴院さんを守れたかな?


と考えてるうちに沖の一発がみぞうちに飛んできた







俺は覚悟して目を強く瞑ったが









痛みはこなかった






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