冷徹な傷
「あら失礼
外しちゃったわね」
ニヤリと笑って私は言った
「あ、あんた…もし当たったらどうするつもりだったのよ!!」
「そうね…そのときはそのときね」
「な、なによ!!パパに言い付けてやるんだから!!」
「どうぞご勝手に」
そういえば氷華ってお嬢様学校だったわね…
「おい、何をしている」
「あ…秋波様!!!!」
秋波様?
あ、確かこの学校で一番の金持ち財閥が秋波なのか…
「秋波…手、出さないでくれる?」
「お前もやりすぎだ」
「クスッ…
これくらいいいじゃない
これは私に手を出した罰なんだから」
私はそう言って席に座った
そして机の中に手紙が入っているのに気付き見てみると
休み時間、屋上で
という文字
上等
丁度いいわ…折角だからチャンスをあげようかしら…
私からの最後のチャンスを貴方に…