冷徹な傷

「で、なんの用?」



「…わかってるくせに」






「口で説明してくれなきゃわかんないわ」



















「優一くん…皆川優一のことよ!!」











「ああ…彼ね。皆川がどうしたのかしら」




「はあ!?なにすましてんのよ!
優一くんが味方についたからって調子乗ってんじゃないわよ!」




「別に乗ってないわ。それに私は皆川のことを味方だなんて思ってない。思う価値もない」











「せっかく味方になってくれたのに酷い言い様ね!皆川くんにチクるから」




「ご勝手に。それに皆川だってそんなこと自覚してるわ」









「…あんたムカつく…愛みたいにしてあげようか…」







ブツブツと呟く葉多。



そして葉多は私に向かって言う。満面の歪んだ微笑を浮かべて…











「じわじわといたぶってあげる。
その為にはあんたを嫌われさせなきゃいけないの。
悪く思わないでね」



















そう言い残すと葉多は…







































「きゃぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあああ」