冷徹な傷
桜華が自分の席に行こうとするとき、誰かの脚が桜華を転ばせようと伸びていた。
「…。」
当然、桜華は気づいた。
そして、桜華がとった行動は…
ガン!!
と、音がして皆がそっちを振り返ると
「いい性格してるわね…「秋波だ。」秋波…」
「フ…お前こそやるじゃねーの。」
「ありがとう、最高の褒め言葉だわ」
そういい残して自分の席についた桜華は上品に微笑んでいた。
周りはそれに見とれた。
だが、理由もなしに桜華は微笑まない。
桜華はこれから起きることに対して微笑んでいた。
信頼していた人に裏切られる痛み、わからないなら
わからせてあげる。