冷徹な傷
「あ、桜華先輩…?」
「あら朱也じゃない。久しぶりね…ってみんなお揃いでどうしたの?」
朱也は立夏大附属の二年生
雪村の後輩
まあ立夏の人たちがいるということは雪村がいるということ
「雪村は?」
「診察だ」
「あ、葛木じゃない」
「久しいな、桜華」
「ちょ、俺たちのことも忘れんなよ!!」
「わかってるわよ」
「じゃなきゃ困るしなあ」
由井と雅
「本当に久しぶりね…何ヵ月ぶりかしら?」
「4ヶ月だ。」
「それにしても相変わらず先輩は綺麗っすね…」
「ありがとう朱也。朱也もあんまり変わってないみたいね」
「ちょ、どういう意味っすかそれ!!」
「安心したのよ。」
いつでも真っ直ぐな朱也のままで…
私の羨ましい朱也のままで……
「やっぱり朱也羨ましいわ」
「いきなりどうしました!?」
「なんでもない」