美しい殺し屋
それはそれは、寒い雪の降る朝だった。

俺は、いつもどおり眠気が残るまま朝支度を済ませ、家を出るところだ。

「行ってらっしゃい、ハル。」

「行ってきます。」

俺は、家を出た。

あまりの寒さに、体が震えた。

ここはメイベリタウンといって、ロシアの特に寒い地方。

俺は、ハル・ニコルソン。17歳の高2生。

父と母は、俺が生まれる前に事故で亡くなったらしい。

なので、おじがくれた小さな一軒家に3つ年上の姉、ジュディと暮らしている。

特に変わった事もない、普通の高校生だ。



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